無電源AMラジオ1号機

無電源ラジオの1号機として、1石トランジスタラジオを試作してみました。 構成はダイオードで検波した信号を、トランス結合でトランジスターに伝え、低周波増幅を行ないます。 トランジスターのバイアスとして、倍電圧整流回路を付け加えるという、単純な発想だけで試作したものです。 部品は手持ちのものを適当に使用したため、数値に深い根拠はありません。 トランジスターにはPNP型のゲルマニウムトランジスター(2SB171)を使いました。 回路はユニバーサル基板(サンハヤト製コネクター併用基板「UK-10P-67」)に組み込みます。

無電源AMラジオ1号機の回路図
無電源AMラジオ1号機の回路図
組み立てたユニバーサル基板の状況
組み立てたユニバーサル基板の状況

最初の1号機ですから・・・

さて、1号機の基板をボード交換式ゲルマラジオのコネクターに接続したところ、接続したホーンスピーカー(SC−710A)から放送が無事聞こえました。

しかし、音量が小さく不満です。正直、ゲルマラジオでヘッドホン、スピーカーを鳴らすアダプターを使用した方が音量は大きく、混信も少ないのです。無電源なため限界は承知していますが、せっかくトランジスターを駆動するのですから、納得のいく結果を得たいものです。これからも少しずつ、試作にチャレンジして行こうと思います。

ゲルマラジオを箱に入れた状況
ゲルマニウム型トランジスター"2SB171"